はじめに
アメリカ・ワイオミング州で毎年開かれる「ジャクソンホール会議」
FBR(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が「今後利下げの可能性」に言及しました。
世界中の投資家が注目する会議だけに、この発言はニュースでも大きく取り上げられています。
利下げとはそもそも何なのか?
そして私たち投資家にどんな影響があるのか考えてみました。
利下げとは?
利下げとは、アメリカの政策金利(お金を借りる時の基準になる金利)を下げることを指します。
金利が下がると、企業や個人がお金を借りやすくなり
経済活動が活発になりやすいと考えられています。
つまり「景気を後押しするための手段」として使われるのが利下げです。
アメリカが利下げしたら何が起きる?
1.株価が上がりやすい
企業はお金を借りやすくなり、投資や新しい事業に取り組みやすくなります。
その結果、株式市場にプラス材料となり
株価が上がることが多いです
特に、ハイテク株などの成長株が注目されやすいです。
2.ドル安になる可能性
金利が下がると「ドルを持つ魅力」が少なくなるため、ドル安になる傾向があります。
日本円に対しては円高に動く可能性があり、ドル建ての資産を持っている投資家にとっては注意が必要です。
3.債券価格が上がる
金利が下がると、すでに発行されている高い金利の債権が魅力的になり、債券価格が上がります
日本の投資家にとってのポイント
・米国株の積み立てをしている人にとっては、利下げは株価を押し上げる要因になりやすい
・為替(ドル円)が円高になると、ドル資産の評価額が下がる可能性もある
・短期的な値動きに一喜一憂せず、「長期的にどう影響するか」を冷静に見守ることが大事
まとめ
ジャクソンホールでのパウエル議長の発言は、世界経済にとって非常に重要なシグナルです。
利下げは株式市場には追い風になりやすい一方、為替には注意が必要です。
投資初心者にとっては「利下げ=アメリカが景気を支えるために動く」というイメージを持っておくと理解しやすいと思います。
ニュースを追いながらも、長期の資産形成という軸はぶらさずにいきたいですね。
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