廃棄は始まっていて、これから本番を迎える
太陽光パネルの廃棄はすでに始まっていて
リサイクルはコスト面で進まず、多くが埋め立て処分に回っている現状です。
さらに2012年以降に大量導入されたパネルが寿命を迎えると
「廃棄ラッシュ」が本格化します。
リサイクルは採算が合わない
太陽光パネルはガラス・アルミ・シリコンなど複雑な素材で構成されており
分解や再利用には高額な費用が掛かります。
・リサイクル費用
1枚あたり数千円~1万円
・資源としての価値
それ以下
そのため、採算が取れずリサイクル事業を断念するケースも出ています。
結果的に「安い処分法」である埋め立てに依存せざるを得ないのです。
廃棄はすでに始まっていて、これからが本番
日本で太陽光パネルが普及したのは1990年代後半
当時設置されたパネルはすでに寿命を迎えて廃棄されています。
さらに2012年の固定価格買取価格(FIT)で大規模に導入されたパネルは、まだ稼働中
しかし寿命の20~30年が過ぎる頃、一斉に廃棄される可能性が高いとされています。
つまり
・すでに廃棄は始まっている
・これから大量廃棄が押し寄せるという二重の課題を抱えている
持続可能性は廃棄まで考えてこそ
太陽光発電はクリーンエネルギーの象徴ですが
廃棄段階を軽視すると「再エネのゴミ問題」となってしまいます。
本当に持続可能な社会を目指すには、発電の普及と同時に
・リサイクル技術の確立
・制度的な費用負担の仕組み
・環境に優しい廃棄体制
を整えていくことが欠かせません。
再エネを「未来に残せる資産」にするために
廃棄問題を正面から考える時期に来ています。
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